岩手在住23年目、岩手の四季がとても気に入ってます。
盛岡周辺の農村部でよく行われている料理に重っこ料理があります。
「じゅうっこりょうり」あるいは「じゅっこりょうり」と読みます。
岩手では親しみのあるものには名詞のあとに「っこ」をよくつけますが、これもそのひとつです。
料理というよりは、食事の方法と言った方が正しいかもしれません。
お重のなかに料理が入っていて、それを回して食べるというものです。
この地方の集落では、何か集まりがあると、それぞれの家から手づくりの家庭料理を持ち寄って食べるという習慣があります。その料理はお重に入れてくるのです。1つのお重には1つの料理が入っています。そして食事が始まると、お重から料理を自分のお皿に取り、次の人にお重を渡すというようにして、次々とお重を回していきます。
バイキング風ですが、人が動くのではなく、料理が動いていくのです。
大勢で料理を食べると言うこと、手から手へお重を回していくということで、食事がとても楽しいのです。
料理も地産地消そのもので、自分のところでとれた野菜や山菜などを使い、素朴な田舎の家庭の味をみんなで味わいます。
写真は、去年の秋に行ったイベントの時のものです。茅葺きの南部曲り家の中で、農協の女性部の皆さんに作っていただいた重っこ料理を食べました。
ぜひとも、この重っこ料理をPRしていきたいと思っています。
ラベル:重っこ料理