2006年08月26日

岩手のお米!

推薦人:ショウブケ


はじめまして。ショウブケと申します。

私は、かつて某県の農林水産物のPRする部署に所属し、
りんどうや小菊を担当していました。

その時に「岩手のお米は、美味しいんだ」
と実感した出来事をお話します。
(ちょっと長いです)

この話を何人かに話したことがあるのですが、
いつもなかなか「ホント〜?」と信じてもらえません。


 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 


それは食糧事務所と、某県が行っている
お米の食味の試験があった日のことです。

お米の担当係長さんが、
「AとBのお米を食べてごらん。どっちが美味しいか」
と言って、A,Bと表示された容器に入っている
炊き立てのご飯を出してくれました。

食べてみると、
一方のお米がバツグンに美味しいのです。
一粒一粒が甘い、というか、香りさえも美味い、というか。
的確に表現できないのが悔しいのですが。。。

「どっちが美味しい?」と聞かれ、
私は、「こっち、こっちがものすごく美味しい」と答えました。

すると、びっくりする答えが返ってきました。

なんと、私が美味しいと絶賛したお米は、
「岩手県産ヒトメボレ(江刺金札米)」で、
「まあまあかな」と思ったもう1つは、
天下のブランド米 「○沼産☆ヒカリ」 だったのです。

そうです、あの○沼産より、
江刺のお米は、ずっとずっと美味しかったのです!


お米の産地・銘柄を教えられた私は、
にわかに信じられず、
「嘘だあ。ほんとに?」
と思わず口にしてしまいました。

一緒に食べた、課の同僚も驚いていました。

他県出身のお米担当係長は、
「そうなんだよな、みんなそういうんだよ」
とニヤリとしながら答えました。


 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 


この話は、公にはされていませんが、稲作業界では、
平成6,7年から言われていることのようです。

開発されて何年もたち、
自家受粉を繰り返している「☆ヒカリ」という品種が、
だんだん弱ってきていることが
食味が落ちている原因では、
と推測されているのだそうです。

この話をすると、
「それは、○沼産の古米だったんじゃない」とか
「○沼産のニセモノだったんじゃないか」
(○沼産が生産量より、流通量が多いのは有名な話)
という反応が大半で、
なかなか信じてもらえません。

多分私も自分が食べていなかったならば、
天下のブランド米「○沼産」より、
江刺のヒトメボレが美味しいなんて、
信じられなかったと思います。

反論もいろいろあるかと思いますが、
とにかくそのとき食べたお米は、
ヒトメボレのほうがだんぜん美味しかったのです。
(その場にいた全員が同様の感想でした。)

「○沼産☆ヒカリ」の評判を落とすために
お話しているわけではないのですが。。。

もし○沼産を食べている方がいたら申し訳ありません。

ま、岩手産の中でも、
江刺は天皇家への献上米をだす土地柄ですので、
特別に美味しいお米ができるらしいです。

(献上米は、おかずも、お塩さえなくても、
白いご飯だけで、何杯でも食べられるほど、
お米自体が美味い!そうです。
これまたお米業界に長く携わっていたお米担当係長が、
「あんな美味いコメ初めて食べた」と感動してたほど。)

わたしは、そのとき、
「岩手で生まれ育ったけど、
まだまだその価値を知らない物が
たくさんあるんだなあ」
としみじみ思ったのでした。

「そういう農産物が岩手にはあるんだ」
と「自分の舌」でもって実感した出来事でした。
ラベル: ヒトメボレ
posted by ロジデリ at 17:46| 岩手 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | いわての野菜、果物、米、雑穀 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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